オセロ
Othello

監督・脚色:オリバー・パーカー
製作:リュック・ローグ、デビッド・バロン
製作総指揮:ジョナサン・オルスバーグ
出演:ローレンス・フィッシュバーン、イレーヌ・ジャコブ、
    ケネス・ブラナー、ナサニエル・パーカー、
    マイケル・マロニー、 アナ・パトリック、
    ニコラス・ファレル、インドラ・オーブ

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              (Play Trailer)

VIDEO :オセロ【字幕版】amazon.co.jp


敵国トルコのキプロス島侵入に備え緊迫するベネチアで、ある夜ムーア人の将軍オセロ(ローレンス・フィッシュバーン)と貴族の娘デスデモーナ(イレーヌ・ジャコブ)は密かに結婚の誓いを交わすが、オセロが副官にカシオ(ナサニエル・パーカー)を指名した事に不満を抱くイアーゴ(ケネス・ブラナー)は恋に破れ悲嘆に暮れるロダリーゴ(マイケル・マロニー)を唆し復讐を企てる。
やがて、イアーゴがオセロの心に植え付けた小さな嫉妬の種は大きく膨らみ始めオセロを破滅へと導いて行く…。

ご存知シェイクスピア四大悲劇の一つ『オセロ』を、映画初の黒人俳優によるオセロとしてローレンス・フィッシュバーンを起用して映画化、ケネスにとってはイアーゴ初演となった作品。

愛情の深さ故に自分を見失っていくオセロをフィッシュバーンが、そのオセロを言葉巧みに陥れていくイアーゴの二重人格の如き変身ぶりをケネスがそれぞれ熱演しています。
中でも作品中多用されるイアーゴのカメラへの独白はゾクゾクするほどスリリング。
またマイケル・マロニーとケネスの息の合った掛け合いの妙が味わえるのも楽しみの一つです。

“エージェントからブラナーがイアーゴ役をやり、僕にオセロ役の依頼が来ていると聞いた時は思わず心臓が止まったよ。それは絶対に断れない話だ…”とは、フィッシュバーンの言葉…。
ブルックリン出身の黒人でこんな事ができるとは思わなかったと言うフィッシュバーンとの初対面でケネスは“僕はベルファスト出身のアイルランド人で、こんな事ができるなんて思ってもみなかった”と語ったとか…。
才能を驕ることなく共演者を大切にするケネスの人柄が垣間見えるエピソードですね(^^)